2004/08/20(第66号)
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■ 今の豊かさを失う恐怖が、行動へのモチベーションを高める。
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⇒【前号までのあらすじ】会社だけに依存している人生から抜け出
すためには、週末起業という愛人を作り、少しずつ、愛情をシフト
していくことが大切。
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●こんにちは。ひと儲けドットコムの大和です。あなたは、今の会
社に入ったとき「必ず定年60歳まで勤め上げることを」を前提に
入社しましたか?
●『まさか、そんなわけないだろう!』と思う方が、ほとんどでは
ないでしょうか? まさに、その通りなんです。そんな先のことまで
考えられる人は、めったにいません。
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●今年の7月から、私の部署にも、新人が配属されてきました。試
しに私は、その新人に、次のような質問をしてみました。
「定年まで勤めるつもりで入ってきたの?」と。
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●すると『まさか、まだそこまで考えられないっすよ。』と。確かに、
私自身も、入社当時は、週末起業の「し」の字も思いつきませんでした。
●思いつかなかった、と言うよりも、考える必要性を感じなかった、
というのが正しいですね。だって、年齢が上がれば、毎年ちゃんと
給料が上がっていくと思っていましたから。
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●人が、何かを真剣に考えるきっかけは「ヤバイ」という焦りです。
焦りが無ければ『別に、今のままでいいじゃん。欲張らなくても。』
と、のんびり過ごしてしまうのです。
●では、人は、どのような時に、最も、焦りを感じるのか? それは、
『今、持っているものを、奪われようとした時』です。
●なぜなら、人間にとって、最も辛いことは「手に入らないこと」
ではなく「既に手に入っているものを失うこと」だからです。
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【神様からのお告げ:その1】
これから一週間、必死になって仕事をしないと、新しいマンシ
ョンと家具は手に入りませんよ!
【神様からのお告げ:その2】
これから一週間、必死になって仕事をしないと、今住んでいる
アパートと家財を、全部没収しますよ!
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●この2つなら、後者のお告げのほうが、圧倒的にパワーがあります。
人間は、一度体験した快楽を忘れられない。一度上げてしまった生活
レベルを、簡単には、下げられないのです。
●さらに、次のような話しもあります。
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友人から「一週間、仕事で海外に行くので、犬を預かって欲しい」
と頼まれた。
もともと、犬は、そんなに好きじゃなかった。
でも、どうしても断れなくて、嫌々、引き受けた。
一週間だけ我慢すればいい、と思った。
そして、一週間たった。
しかし、友人は帰ってこなかった。
「仕事でトラブルが発生した」と、電話があった。
しかたなく、引き続き、預かることになった。
二ヵ月後・・・
やっと、友人が帰ってきた。仕事も落ち着いたらしい。
そして「犬を返してくれ」と言われた。
私は、返したくなかった。
そのまま、ずっと帰ってこなければよかったのに、とさえ思った。
もう、その犬は、私にとって、無くてはならない存在に
なっていた。 家族になっていた。
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●大学を卒業して、大企業に入れば、定年まで、安定した生活が手
に入る。年功序列だから、年齢が上がれば、必ず給料が上がる。そ
う信じ込まされて、私たちは、就職しました。
●つまり、若手社員にとって『年功序列による将来の保証』は、就
職した時点で「既に手に入れているもの」だったのです。
●しかし、それは幻想だったという事実に、そろそろ気づき始める。
自分が描いていた未来が崩れ去る。入社時に手に入れたはずだった、
「将来の安定」を、今、奪われようとしている。
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●その焦りこそが、週末起業への原動力になるのだと、私は考えます。
だから、中途半端な成果主義の導入は、会社のためではなく、日本
経済発展のためには、大変良いことだと思っています。
●なぜなら、優秀な社員ほど、偽りの成果主義に疑問を感じ、社外に
目を向け、独立するか、もっと実力を発揮できる会社に流れるからで
す。そのほうが、経済は発展しますよね?
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●もしあなたが「やりたいことはあるが、なんとなくモチベーショ
ンが上がらない」と、悩んでいるのならば、次のような質問を、自
分自身に問い掛けてみてください。
Q1.今よりも、もっと豊かになりたいですか? YES / NO
Q2.今の生活が維持できれば、それで満足ですか? YES / NO
Q3.では、今の生活は、将来も保証されていますか? YES / NO
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●『これ以上、豊かになる必要は無い』とか『今のままでいい』とか
考えているうちは、まだ余裕があります。
●しかし『今の生活レベルがずっと維持できる保証は無い』という
ことに気づいたら、それでも、あなたは、焦らずにいられるでしょうか?
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●次のような言葉があります。
もし今持っているものを全て失って
それを取り戻すことができたとしたら、
どんなに幸せか少し考えてみてください。
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●「もっと儲けたい」という気持ちよりも、「今の豊かさを失いた
くない」という気持ちの方が、より強く、自分を奮い立たせることが
できます。
●「何もしなければ、現状維持」という、ぬるま湯の時代は終わり
ました。これからは「何もしなければ、落ちるだけ」という時代。
大企業の余熱が冷める前に、自分のビジネスを加熱し始めましょう。
(次号につづく…)
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■ シリーズ企画: 絶対に損したくない!退職準備マニュアル【19】
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テーマ: 医療保険
家族の健康保険の被扶養者になるのが、一番オイシイ?
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●読者の方(女性)から、医療保険の扶養扱いに関するメールを頂
きました。どうもありがとうございます。
(以下、一部抜粋)
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実は、この8月末で退社します。
ということで、9月以降の医療保険は切実な問題。
初めての経験ではないのですが、今回は実は、
つい数ヶ月前実質婚状態に入っており、前回とは異なる状況。
二人とも年だし(彼は2回目)、なんとなく面倒くさくて籍を入れぬままに同居。
でも、失業すると彼の扶養家族にならなきゃいけないから、早く籍を入れなきゃ、と
思っていたら、なんと、実質婚でも扶養扱いになるんですね。(常識?)
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●(大和コメント)情報ありがとうございます。私のほうでも、扶
養扱いにできる条件について、再度、調べてみましたので、以下に、
整理します。
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▼ 退職後、医療保険の選択肢は、以下の4つ。
1.それまでの健康保険を任意継続する
2.国民健康保険に加入する
3.特例退職被保険者になる(60歳以上が対象)
4.家族の健康保険の被扶養者になる
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▼ 「4.家族の健康保険の被扶養者」になるための条件
(1)家族(三親等以内の被保険者)に生計を維持してもらっていること。
(2)年収が130万円未満(60歳以上の人は180万円未満)であること。
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▼ 「4.家族の健康保険の被扶養者」になるために必要な手続き
以下の書類を準備し、管轄の社会保険事務所または健康保険組合に
「被扶養者届」を提出する。(手続きは会社が実施)
・被扶養者届け
・健康保険被保険者証
・扶養される人の収入を証明する書類(課税証明証など)
・同一世帯に住んでいることを証明する書類(住民票など)
※参考書籍
・図解わかる「会社をやめるときの手続きのすべて」(新星出版社)
・これでカンペキ!退職前後の「手続き・届出」(すばる舎)
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●それと、念のため「入籍していなくても、本当に、被扶養者にな
れるのか?」についても調べてみたところ、インターネット上で、
次のような記載を見つけました。
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挙式・入籍はまだでも、現在、既に一緒に暮らしているなど、生計
維持関係があり、事実上婚姻関係と同様の状態にある場合であって、
今後の年間収入が130万円未満であれば、配偶者になる予定の方の、
被扶養配偶者になることができます。
(あくまでも政府管掌の健康保険の場合です。健保組合や共済組合
の場合は違うかもしれませんので配偶者になられる方の入っている
健康保険等を扱っている事務所にお問い合わせ下さい。)
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●以上の情報より、入籍していなくても大丈夫だと思われますが、
念のため、会社側にも確認しておいたほうがよいでしょう。
●書類提出などの手続きは、会社側が実施しますし、健康保険証の
被扶養者の欄にも、名前が掲載されますから、間違いが無いように、
しっかりチェックしておきましょう。
(次号につづく…)
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