2004/08/25(第68号)
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■ 会社での仕事が、とても楽に感じるようになる瞬間
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⇒【前号までのあらすじ】転職という名の転社(てんしゃ)のため
に資格を取るのは無駄である。そんな時間があるのなら、週末起業
に費やした方が、収入は確実に増える。
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●こんにちは。ひと儲けドットコムの大和です。週末起業を始める
前と、始めた後では、自分自身の言動も、少しずつ変わってきます。
●一番大きな変化とは何か? と言えば、それは『暇だなぁ』という
言葉を、一切口にしなくなったこと。週末起業の立ち上げ時期は、
仕事が無限に溢れ出してくるようになります。
●いかにして儲けるか? を試行錯誤しながら、『あれもやりたい!』
『これも試してみたい!』と、次から次へと、やるべきことが増え
てくるし、勉強すべきことも増えてくる。
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●これこそが「自分で仕事をゼロから作り出すことの面白さ」であり、
週末起業の醍醐味でもあります。しかし、この考え方は、会社で仕事
をする時の考え方とは、まったく正反対の考え方なのです。
●一般的に、会社での仕事とは、1.上司から指示された仕事を、
2.期限までに、3.確実に仕上げて提出する、というタイプのもの
です。
●つまり、あらかじめゴールが決まっている仕事を、いかに効率良く
仕上げるか? が問われているわけで、そこで新しい仕事(余計な仕事)
を生み出すようなことは、絶対に許されません。
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●言わば「塗り絵の色を塗るような作業」なのです。期限までに、
決められた色に塗ってしまえば、それでOK。余計な色を混ぜたり、
はみ出して塗ったりすると、上司から怒られます。
●それに対して、週末起業は、真っ白いキャンバスに、ゼロから、
自分で絵を書くようなものです。白黒でも、カラーでも、油絵でも、
風景画でも、人物画でも、あなたの好きなように描いて下さい。
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●しかし、最も難しいのは、描くこと自体ではなく『どんな絵を描
きたいのか?を考えること』です。たとえ、画材道具の扱いがプロ
級でも、描きたい絵が無ければ、描けないのです。
●つまり、多くの人は「自分は絵を描くのが下手だから無理」と考
えて諦めてしまうのですが、描けない本当の理由は「自分が何を描
きたいのか? が、自分自身で分かっていないこと」なんです。
●それを考えるだけでも、大変な作業です。人によっては、何年も
かかるでしょう。そして、考えた後は、実際に画材道具を買ってき
て、その使い方を勉強し、とりあえず描き始めてみる。
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●このように、自分でゼロから描くことを決めたとき、やるべきこ
とは無限に溢れ出し、時間がいくらあっても足りないという状況に
なるのですが、それを趣味として楽しめるようになれば、大丈夫です。
●そして、やがて、必ず気付くことになります。最初に描いた絵が、
「まったく売れない」という現実に。でも、それでいいんです。誰
もが、そこからスタートするのですから。
●何枚も描いているうちに「どんな絵を描けば売れるか?」が、だ
んだんと分かってくるようになる。そのプロセスを楽しみながら、
時間の許す限り、描き続けることができるか? が勝負の分かれ目です。
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●でも、もしかしたら、何十枚も描いているうちに、途中で描くの
が嫌になってくるかもしれません。「こんなにキツイのなら、会社で
塗り絵を塗っているほうが、よほど楽だ。」と思う時が、必ず来ます。
●実は、塗り絵を塗るのには、それほどエネルギーは必要とされま
せん。あなたの潜在能力が100だとしたら、20ほど使えば、十
分に、こなせる仕事なのです。
●何色で塗ればいいか分からなければ、社内マニュアルを読めばいい。
筆の使い方が分からなければ、上司に聞けばいい。あなたは何も考
えずに、ただ塗るだけで、毎月20万円もらえるのです。
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●しかし、自分でゼロから絵を描くためには、あなたの潜在能力の
うち、80ものエネルギーを使わなければならない。そして、そこ
までキツイ思いをして描いた絵が、5万円で売れる保証すら無い。
●この現象を、20対80の法則(上位20%の仕事が、全体の8
0%の利益をもたらしているという法則)に当てはめて分析するな
らば、次のように整理できます。
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▼月収25万円(本業+週末起業)のサラリーマン
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使うエネルギー / 収入 / 割合
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本業 20% / 20万円 / 月収の8割
週末起業 80% / 5万円 / 月収の2割
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●もちろん、この状態が永遠に続くわけではありませんが、少なく
とも、立ち上げ時期は、これぐらい厳しい状況を覚悟しておくべき
でしょう。飛行機は、離陸時に、最大のエネルギーを消費します。
●このような過酷な状況を体験してみると、必ず、次のようなこと
を考え始めます。『もし、週末起業をやめて、本業だけに専念でき
たら、どんなに楽な人生だろうか・・・』と。
●私自身も、正直、会社の給料だけで食べていけるし、もし、この
メルマガの執筆や、ひと儲けドットコムの運営をやめてしまったら、
どれだけの自由時間が得られるだろうか? と考える時もあります。
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●ただ、それでも、私は、自分で好きなように、絵を描きたかった。
描いてみたかったのです。それが、人生を楽しむことだと思うし、
もし、膨大な自由時間を得たとしても、私はまた、ゼロから絵を描
き始めるでしょうから。
●楽(らく)は、楽(たの)しい、と読みますが、本当にそうなの
でしょうか? 何もしないことが楽(らく)な人生だとしたら、一生
南の島で寝てろ!ってことですかね?
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●週末起業を始めると『今の会社の仕事がキツイから辞めます。』と
いう考え方が、まったく無くなります。逆に言えば、そこまで思う
ぐらいに、必死にやらなければ、週末起業で利益を出すことは難しい
のです。
●でも、たとえ週末起業で利益が出なかったとしても、その過酷さ
を体験した結果『やっぱり、サラリーマンって、オイシイかも。』
と思えれば、それだけでも、十分な成果ではないですか?
●辞めてから気付いても遅い。だからこそ、週末起業で経験してみる。
飛行機が離陸する時の大変さを、一度体験してみるべきなのです。
最悪、墜落させてしまっても、飢え死にすることはありませんから。
(次号につづく…)
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■ シリーズ企画: 絶対に損したくない!退職準備マニュアル【21】
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テーマ: 税金
源泉徴収? 年末調整? 確定申告?
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●サラリーマンほど、税金に疎い職業はありません。所得税の計算
はもちろん、納税に関する全ての作業を、会社の経理部が代行して
くれているからです。
●そのおかげで、我々は日々の仕事に専念できるのですが、その代
償として『税金に関して、まったく無知になってしまう』というデ
メリットがあることも、忘れてはなりません。
●当然、会社を辞めたら、すべて自分でやるか、税理士を雇うなど、
何らかの対策が必要になります。いざ、辞めてから、焦らなくても
済むように、今のうちから、しっかり勉強しておきたいですね。
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●そこで、まずは、税金に関する、基本的な用語から、おさらいし
てみたいと思います。一般常識のレベルですが、意外と知らない人
もいるみたいなので、念のため。
◆源泉徴収(げんせんちょうしゅう)とは?
サラリーマンは、毎月の給料から、所得税を天引きされている。
この「天引きによる税金徴収」のことを、源泉徴収と呼ぶ。
◆年末調整(ねんまつちょうせい)とは?
一年の終わりに、所得税を再計算し、誤差を調整すること。払い
すぎた税金があれば戻ってくるし、不足していた場合は、追加納
税することになる。
◆なぜ、所得税に誤差が発生するのか?
源泉徴収される額は、見積もりで決まるから。つまり、一年分の
所得を事前に見積もり、12ヶ月で割って、毎月前払いしている
のである。見積もりだから、当然、誤差が発生する。
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●原則として、サラリーマンは、年末調整を終えれば、その年の所
得税に関する手続きは、すべて終了したことになります。
●しかし、サラリーマンを辞めると、源泉徴収ではなくなりますか
ら、一年分の所得税を自分で計算し、自分で税務署に申告および納
税しに行かなければなりません。それが「確定申告」です。
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●例えば、6月に会社を辞めて、その年の12月まで、再就職せず
に、収入が無かったとします。その場合、確定申告をすれば、払い
すぎた所得税が、戻ってくる可能性が高いです。
●なぜなら、1月から6月まで源泉徴収されていた所得税は「年間
を通じて、毎月同じぐらいの収入があることを前提として見積もら
れた金額」だからです。
●つまり、7月から12月まで、収入が無くなった場合、当初見積
もっていた金額よりも、大幅に収入は減るはずですから、それに応
じて、所得税額も安くなるのです。
(次号につづく…)
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