2004/09/03(第72号)
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■ 「会社への依存体質」からの脱却 〜 あなたは今、どの位置にいますか?
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⇒【前号までのあらすじ】大企業というタイタニックで生き残る方法は、
1.沈むギリギリまでは、タイタニックから降りない。
2.沈んだ時のために、自分専用の救命ボートを、こっそり作っておく。
3.脱出する直前に、船内に残された財宝を持ち去る。(退職金)
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●こんにちは。ひと儲けドットコムの大和です。まずは、下の図を
ご覧下さい。現在のあなたは、エリア A,B,C,D のうち、
どの位置にいるでしょうか?
サラリーマン 起業家
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依存して C A
いない
---------------------------------------------
依存して D B
いる
---------------------------------------------
●この図を見て『サラリーマンは、人生の全てを、会社に依存して
いるじゃないか! だから、依存していないサラリーマンなんて有り
得ない! 全員 D だ!』と、怒りたくなる人もいるでしょう。
●しかし、実は「起業しているかどうか?」と「依存しているかど
うか?」は、あまり関係が無いのです。
●「依存」とは「考え方」であり、「雇われているかどうか?」は、
まったく関係ありません。なぜなら、すべてのビジネスは「対等な
関係」を前提として、成り立っているからです。
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●例えば、あなたがレストランに入って、ちょっと注文が遅れたり
したら『おい!そこの店員、ふざけるな! こっちは金を払っている
客だぞ!!』なんて、横柄な態度を取りますか?
●つまり、すべてのビジネスにおいて「お金を払う側」と「お金を
もらう側」は、対等であるべきなのです。常識のある社会人ならば、
『金を払った奴が一番偉いんだ!』という考え方は捨てましょう。
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●もちろん、接客の悪い店には、だれも来なくなります。しかし、
店側にも『あなたのような横柄なお客様のご入店はお断りします』
と、拒否する権利がある。だから「対等」なんです。
●そしてこれは、サラリーマンにも言えること。「雇う側(会社)」
と「雇われる側(社員)」は、本来、対等なんです。支払われる給料
に対して、それ相応の労働力を提供する。レストランと同じです。
●ましてや、上司と部下なんて、同じ「雇われている側」ですから、
そこには、『上司のほうが、絶対に偉いんだ!』という理論など、
通用するはずが無いのです。
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●会社には、社員を選ぶ権利がある。同様に、社員にも、会社を選
ぶ権利がある。それがビジネスの基本です。そんな当たり前のことも
忘れてしまうほど、私たちは、いつの間にか、洗脳されていたんです。
●それでも『今の会社をクビになったら、どうしよう・・・』とか、
『今の上司から嫌われたら、もうおしまいだ。』なんて、深刻に考
えてしまう人がいるのも事実。
●もし、そんな人が、起業・独立したら、どうなるか? それは、
上図で言えば、D から B に移動するということ。そして今度は、
お客様や取引先に依存してしまうのです。
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●『お客様から嫌われたら、どうしよう・・・』『今の取引先から、
契約を打ち切られたら、もうおしまいだ。』 こんな精神状態で起業
独立して、楽しいですかね?
●私は『依存している起業家』になるぐらいだったら『依存してい
ないサラリーマン』になるほうが、よほど幸せだと思っています。
●「クビにしたけりゃ、すればいい。他に就職先はいくらでもある。
自分には、それだけの実力があるのだから。」と、強気に生きてい
く姿勢。そして、その姿勢を維持するために、必死に勉強する。
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●上図に戻りますが、多くの人は、D からスタートして、そのまま
B に行こうとして失敗します。『こんなはずじゃなかった。』とか
『サラリーマン時代よりつらい・・・』とか。
●ですから、まずは、会社を辞めずに、D から C に行けるように、
考え方を変える。パラダイムシフトです。これには、時間もかかり
ますし、精神力も必要ですし、本当の実力を身につけなければなりません。
●ですが、その壁を乗り越えて、自分自身が「Cまで来た!」と確信
できれば、あとは、そのままサラリーマンを続けてもいいし、A に
行ってもいい。それはあなたの自由です。
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●『 C と A は、どっちが幸せか?』については、賛否両論あると
思いますが、私は「自分がやりたいことが出来るほう」にいれば、
それが一番だと思います。
●例えば、大規模な事業(ダム建設など)に携わりたい! と思えば、
C(建設会社など)にいるほうが有利ですし、「自分で作った洋服を
売りたい!」と思えば、ネットショップや商店で物販をやればいい。
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●そして、週末起業の場合は、C と A に、片足ずつ突っ込んでい
る状態ですが、少なくとも、D と B の間にだけは、陥らないよう
に注意しなければなりません。
●まずは、D / B エリアから脱出して、C / A エリアに移動
する。そのために、サラリーマンを辞める必要は、まったくありま
せん。考え方を変えるだけですから。
●もちろん、そのためには「本当の実力」を身に付けることが必要
なのですが、『Cエリアに移りたい!』という強い欲求があれば、
あなたの自己啓発へのモチベーションは、驚異的に高まるはずです。
(次号につづく…)
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■ シリーズ企画: 絶対に損したくない!退職準備マニュアル【25】
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テーマ: 税金
会社を辞める前に、節税への意識を高めておく
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●サラリーマンほど、税金に疎(うと)い職業はありません。所得
税は源泉徴収ですし、年末調整も会社任せ。確定申告も自分でやら
ないから、税金に関する知識は、まったく身に付きません。
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●ところで、あなたは「トウゴウサンピン」という言葉をご存知で
しょうか? これは、税務署から見た『税金の補足率』を表す言葉で、
次のような意味になります。
サラリーマン : 10割
自営業 : 5割
農家 : 3割
政治家 : 1割
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●つまり、自営業や農家は、自分でいろんな節税対策ができるので、
税務署も「100%回収」は難しいと諦めている。その分、サラリ
ーマンからは、取れるだけ、きっちり全額貰う! という考え方。
●この数値を見て「不公平だ!」と思われる方もいらっしゃるでし
ょう。ですが、単純に『サラリーマンは節税できないから不利だ』
と考えてはいけません。
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●例えば、サラリーマンには『会社のお金で○○できる。』という
特権がありますよね? 通勤定期とか、社宅とか、社内教育とか。
これらはすべて、会社がやっている「節税対策」なのです。
●社宅の購入費、維持費は、すべて経費扱いになりますし、その他、
福利厚生にかかる費用の多くが非課税です。
●経営者から見れば『どうせ税金で持っていかれるぐらいなら、福
利厚生を充実化させて、社員に還元したほうがいい。』というわけ
です。税務署を喜ばせるよりは、社員を喜ばせたいですからね。
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●社員のモチベーションを上げたり、優秀な社員を雇い入れるため
には、給与やボーナスを高くするという方法もあります。
●ですが、社員の立場から見れば「給与として受け取ると、所得税
がかかる。」というデメリットがあります。
●それならば、社宅とか、通勤費とか、教育費のような「福利厚生」
という形式で還元されたほうが、社員としても嬉しいわけですね。
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●サラリーマンは、各個人で節税対策を実施することはできません。
しかし、その代わりに『会社が優秀な税理士を雇って実施している、
大規模な節税対策の恩恵』を受けることができる。
●そう考えると、必ずしも「サラリーマンだけが損をしている」と
は言い切れないですよね。
●会社を辞めてしまったら、節税対策は自分で実施しなければなり
ません。本来、経費になるはずの出費を、経費として申告しなけれ
ば、余計に税金を払うことになります。
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●ですから、サラリーマン時代から「これは経費なのか?」という
意識を高めておくことが必要ですね。『会社のお金で○○できる。』
という特典の多くは、節税対策として実施されている場合が多いです。
(次号につづく…)
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