2004/10/08(第87号)
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■ あなたの潜在能力を、社内で爆発させる方法
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⇒【前号までのあらすじ】自己管理ほど難しい仕事は無い。会社の
タイムスケジュールを「束縛」と考えるのではなく「自己管理ツール」
として利用すれば、あなたは、規則正しい生活を維持できる。
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「人を管理する」って、本当に、難しい・・・
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●こんにちは。ひと儲けドットコムの大和です。自己管理も大変で
すが、他人を管理するのは、もっと大変ですよね。特に、部下の配
置や、チーム構成を考えるとき。
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●例えば、あなたが部長で、100人の部下を持っているとします。
その人員構成は、以下のようになっています。
上位 20人 : とてもよい(かなり優秀)
中間 60人 : ふつう(まあまあ働く)
下位 20人 : いまいち(サボりぎみ)
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●さて、ここで、あなたは、社運をかけた一大プロジェクトの責任者
に任命されました。あなたは、部下100人の中から、10人を選抜
し、新しいチームを構成しなければなりません。
●誰を選ぶかは自由ですが、もし失敗したら、あなた自身の管理責任
が問われますから、減給は避けられません。さて、あなたが部長なら、
どのような人員構成にするでしょうか?
案1.「とてもよい」の中から10人を選ぶ
案2.「ふつう」または「いまいち」から10人を選ぶ
案3. それぞれからバランスよく選ぶ
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●おそらく、多くの人が、案1.を選んでしまうのでは? 社運と
自分の給料がかかっているプロジェクト、絶対に失敗できないの
ですから、優秀な人材をそろえたいと思うのは当然です。
●しかし、必ずしも、優秀な人材だけでチームを構成するのが、
最善の策だとは言い切れない場合があるのです。その理由は、
集団心理「2・6・2の法則」によって説明できます。
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「どうせ認めてもらえないんだったら・・・」
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●「2・6・2の法則」とは、簡単に言えば、次のようなものです。
集団の人間を「とてもよい」「ふつう」「いまいち」の3つに
分類すると、その比率は、20%・60%・20% になる。
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●つまり、冒頭で述べた、部下100人の構成は、すでに、この法則
に従っていたのですが、たとえ新しく組織を作り直したとしても、こ
の法則を破ることはできないのです。
●ですから「とてもよい」人間ばかりで、10人のチームを構成して
も、その10人のチームは、また「2・6・2の法則」に従って、バ
ランスを保とうとする。
●ということは、もともと「とてもよい」だった人間の中から、
「ふつう」が6人、「いまいち」が2人も、生まれてしまうことになる。
それは『能力が下がる』のではなく『やる気を失う』という意味。
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●もちろん「さらにとてもよい」が2人生まれることにもなるので
すが、その代償として、残り8人のモチベーションを下げてしまう
ことにもなる。『自分は一番になれない』という劣等感。
●ですから、案1.は、ハイリスクな人員構成であるとも言えます。
プロ野球でも、お金を使って、優秀な選手だけを集めたチームが、
必ず日本一になれるとは限らないですからね。
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●一方、案2.の場合、「ふつう」や「いまいち」の人から見れば、
「とてもよい」に昇格するチャンスが与えられたことになります。
『今まで一番になれなかった悔しさ』も原動力になりますね。
●「いまいち」が「さらにいまいち」になるリスクもありますが、
そうなったら、もう辞めてもらうしかないでしょう。そのほうが、
本人にとっても、会社にとっても、良いことだと思います。
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●もちろん、無難に済ませたければ、案3.が最も安全な選択肢で
すね。従来の人員構成と同じようなバランスになるので、予測と管理
がしやすいというメリットもあります。
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あなたの潜在能力を爆発させるタイミングを見逃すな!
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●もし、あなたが今、『会社を辞めたい』とか『会社に行きたくな
い』と思っているとしたら、それは『自分は、この会社では「とて
もよい」には入れない』と考えているからではないですか?
●しかし、「2・6・2の法則」に従うならば、あなたが「とても
よい」に入れないのは、一時的なチーム構成上の問題に過ぎないの
です。
●ですから、将来的に、社内で人員配置換えや、チーム再編成が実施
されれば、あなたにも、上位20%に食い込めるチャンスが、必ず
訪れる。そのとき、あなたの潜在能力は、間違いなく爆発するのです。
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●一方、『自分は今、「とてもよい」に入っているから、全然OK!』
と、たかをくくっている人でも、もしかしたら、将来、最下位20%
に転落するかもしれないというリスクを、忘れてはなりません。
●ですから、常に勉強し続けることが大切ですし、良い意味での
「競争意識」も必要になります。日本でトップを極めた、松井選手
やイチロー選手が、それに満足せず、アメリカに渡ったように。
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●誰にでも、『あいつ、最近、変わったよなぁ・・・(良い意味で)』
と言われるようになる時期が、必ず訪れます。そのタイミングは、
「2・6・2の法則」のバランスが崩れ、また、再編成される瞬間。
●その瞬間を見逃さず、あなたが最前列に立ち、チームを率いるこ
とができるか? そして、そのために必要な実力を、今のうちから身
に付けておくことができるか? それが、勝負の分かれ目ですね。
(次号につづく…)
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■ シリーズ企画: 絶対に損したくない!退職準備マニュアル【40】
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テーマ: 税金
会社を辞めて、独立したら、青色申告事業者になろう!
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●前号では、青色申告のメリットについてお伝えしましたが、青色
申告をするためには、各種届を提出する必要があります。
●脱サラして、事業を始める場合、まず必要になるのが「開廃業等
届出書」です。これは、事業を開始するとき、または、廃業すると
きに、税務署に提出するものです。
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●続いて「青色申告承認申請書」を提出します。これは、開業後、
2ヶ月以内に提出しなければなりません。
●さらに、家族を従業員として働かせて、給与を支払う場合は「青
色事業専従者給与に関する届出書」を提出します。これにより、
給与を必要経費として扱うことができるようになります。
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●もちろん、最初のうちは、事業が軌道に乗るまで、家族に給与を
支払う余裕など無いと思いますが、自宅(居住スペース)を仕事場
にするなら、やはり、青色申告が有利です。
●なぜなら、青色申告の場合、事業に使っているスペースの費用
(家賃や光熱費など)を全額、経費扱いにできるからです。
●それに対して、白色申告の場合は、事業に使っているスペースが
全体の50%を越えた場合にしか、経費扱いにすることはできません。
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●独立して、最初に困るのは、仕事場の確保。最近では、SOHO
レンタルオフィスなどが、低価格で借りられるようになってきまし
たが、それでも、数万円から十数万円はかかります。
●交通費や、通勤時間なども考えると、やはり、最初は、自宅を仕
事場にするのが無難ですね。インターネットを使ったビジネスなら、
十分に可能なレベルです。
●そして、ある程度の利益が確保できるようになったら、もっと広
い部屋に引っ越したり、物件を借りるなど、少しずつグレードアップ
していけばいいと思います。
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●低価格で小規模な物件に興味のある方は、検索エンジンで「レン
タルオフィス」とか「バーチャルオフィス」などを検索すると、た
くさん出てきます。最近は、ネット接続環境も、充実していますね。
(次号につづく…)
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