2004/10/11(第88号)
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■ 辞める前に、あなたの主張を会社にぶつける、最後の手段。
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⇒【前号までのあらすじ】「2・6・2の法則」によって、あなた
の潜在能力は、組織の中で、抑圧されているだけ。編成や立場が変
われば、あなたの実力を存分に発揮するチャンスが、必ず訪れる。
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失ってはじめて分かる、その大切さ。
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●こんにちは。ひと儲けドットコムの大和です。三連休の初日から、
運悪く、大型台風の直撃で、影響を受けた人も多かったのではない
ですか? 特に、交通機関の乱れ。
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●いつも、当たり前のように使えている電車が、ほんの数時間でも
使えなくなったとき、私たちは「平常運行」のありがたみを、あら
ためて、思い知らされるのです。
●そして、これは、電車に限らず、すべてのことに当てはまります。
例えば、ほんの少し、指をケガして、右手が思い通りに使えなくな
ったとき、私たちは、健康であることの大切さを、再認識します。
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●ところで、あなたは『100万人のキャンドルナイト』というイ
ベントをご存知ですか? 全国各地で、一斉に、午後8時から10時
までの2時間、電気を消すというイベントです。
●環境保護と、電気の大切さを再認識する意味で、3日間、東京タ
ワーをはじめとした、全国のランドマークやネオンサイン、6065
ヶ所の電気が消され、ろうそくが灯されたのです。
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「信頼残高」という考え方。
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●「慣れ」というのは恐ろしいもので、最初はありがたみを感じて
いたものが、いつの間にか、それが当たり前になってきて、やがて、
その価値を、軽く考えてしまうようになる。
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●今、あなたの部屋にあるもの、当たり前のように使っている道具。
健康、衣食住、人間関係。あなたがサラリーマンならば、それらの
土台を築くことができたのは、間違いなく、会社という環境のおかげ。
●これまで、会社という環境が、あなたにもたらしてきた恩恵、そ
の資産価値を忘れてはいけません。「電気が使える」という環境に
慣れすぎて、その大切さを忘れてしまうのと同じように。
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●特に、人間関係における「信頼残高」の価値は、計り知れないも
のがあります。これまで数年間、一緒に仕事をしてきた同僚や仲間。
その中で築き上げてきた信頼。
●それは、銀行口座の預金残高と同じように、確実に蓄積されてい
るのです。いざという時に、助けてくれる上司や、協力してくれる
同僚の存在。そして、会社はその「受け皿」になってくれる。
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●もちろん、信頼残高は、増えることもあれば、減ることもある。
ですが、一時的に減ったからと言って、それまでの蓄えが、そう
簡単に、ゼロになることはありません。
●予想外のミス、コミュニケーションの不足、人間関係の悪化、確執。
そのような職場環境に疲れて、会社を去りたくなる気持ち、誰もが
経験したことがあるでしょう。
●しかし、たとえそのような、悲劇的な状況が発生していたとしても、
ほんのわずかでも、信頼残高が残っているとしたら、まだ諦めないで
下さい。また景気が良くなる時が、必ず訪れます。
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辞める前に、自分の主張を伝えることが出来るか?
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●次のような言葉があります。
0.99 と 1.01 の決定的な違い。
前者は掛ければマイナスになるが、後者はプラスになる。
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●会社という組織で、何年も、同じチーム内で働いてきた。多少の
入れ替わりはあるにせよ、そこには、目に見えない一体感があったし、
対立の中にも、必ず、協力関係があったはず。
●そうやって、積み上げてきたもの。それは、まるで、1.01 とい
う数値を、何度も掛け合わせて、少しずつ築いてきた財産のように、
「信頼残高」という目に見えない形で、あなたの周りに存在している。
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●その通帳を捨て去るのは簡単です。でも、その残高を十分に確認
しないまま、会社を去ることが、本当に得策なのでしょうか? 会社
を辞めたら、もう、その通帳は、使えなくなるのです。
●だったら、会社を去る前に、もう一度、その財産を、全部使い切
ってみるぐらいの図々しさがあっても良いのでは?
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●それは、ただ単に『辞める前に有給休暇を使い切れ!』というよ
うな、金銭的な意味だけで言っているのではありません。もちろん、
サラリーマンとしての権利行使は、遠慮せずにやるべきです。
●ですが、それ以上に、信頼残高という財産の価値に目を向けるの
ならば、もっと、根本的な問題解決のために、その財産を使っても
良いのではないか? と思うのです。
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●もし、辞めたい理由が、あなた個人の夢や自己実現のためなら、
信頼残高を使い切れなくても、まったく問題はありません。なぜなら、
それはポジティブな退職だからです。
●しかし、そうではなく『仕事がつまらない』とか『上司がムカつ
く』などの理由で辞める場合、あなたには、まだ最後の手段が残さ
れています。それは、信頼残高の一括引き出し。
●あなたが、これまで積み上げてきた、全財産(信頼残高)を使っ
て、上司や同僚、部下に対して、思いっきり、本音で話してみる、
ぶつかってみるのです。何も恐れずに。
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●あなたの意見や主張が、どこまで取り入れられるか? は、あなた
の信頼残高次第です。
●しかし、本当に自分が正しいと思うのならば、そして、本当に
「会社を良くしたい、改善したい」と思うのならば、躊躇する理由
など、どこにもありません。
●それで、何かが変わるかもしれないし、新しい解決策が見つかる
かもしれない。あたなには、これまで貯めてきた信頼残高を使って、
その解決策を買う権利があるのです。
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●言いたいことがあるのならば、黙っていないで、言えばいい。
あなたがこれまで、きちんと会社や職場に貢献し、築いてきた信頼
残高があるのならば、何も恐れる必要は無いのですから。
(次号につづく…)
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■ シリーズ企画: 絶対に損したくない!退職準備マニュアル【41】
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テーマ: 税金
医療費が年間10万円を超えたら、税金が戻ってくる。
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●所得控除の1つに、医療費控除というものがあります。これは、
簡単に言えば『医療費をたくさん使ってしまった人にかかる税金は
安くなる』という仕組みです。
●しかし、サラリーマンの場合、税金は源泉徴収で、給与から自動
的に引かれていますから、そのままだと、前払いした税金は戻って
きません。そのために、確定申告が必要になります。
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●つまり、医療費の領収書を保存しておき、確定申告をすれば、払
い過ぎた税金が戻ってくるわけですが、実際には、いくら戻ってく
るのでしょうか? その計算方法は、以下のようになります。
1.実費負担額の計算
→ 保険金などで補填される金額を除いた、実費負担額
2.足切り額の計算
→ 10万円 もしくは 合計所得の5% のうち、いずれか少ないほう
3.上記1.から2.を引いた金額が控除額(ただし上限200万円)
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●仮に、大きな病気や、交通事故などで、長期間入院した場合、医
療費の実費負担額が数十万円になることは珍しくありません。では、
医療費には、具体的に、どのようなものが含まれるのでしょうか?
▼ 医療費控除の対象になるもの
・診療費、治療費
・治療に必要な医薬品代
・通常の入院部屋代、食事代
・通院費用
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▼ 医療費控除の対象にならないもの
・健康診断や人間ドックの費用
・美容整形、歯の矯正治療
・眼鏡、コンタクト、視力回復
・医師への謝礼金
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●医療費控除は、生計を共にする家族の分も、合わせて申告するこ
とができます。さらに、過去5年間までさかのぼって、申告するこ
とも可能です。
●大切なのは、きちんと領収書などを保管しておくことですね。医
療費控除は、サラリーマンが節税意識を高めるためにも役立つ、
もっとも有効な所得控除の1つです。
(次号につづく…)
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